ペット初心者がハムスターを実際に飼ってからの日記 2006年3月


3月3日 ひっと〜りじょ〜ずとよっばないっで♪

すっかり毎日習慣になったまいさんの散歩。たきがは、まいさんの行動を見守る(カーテン登りとか復活されても困りますし)傍ら、まいさんのアテレコをする。これが時々はまり、まるでまいさんの行動を予測したかのようにまいさんが動くからおもしろい、つーか、やめられない。
 たきがはは元来、独り言がむちゃんこ(死語?)多い。に加えて、一人ぼけ&つっこみというちょっと関西っぽい習慣もあるため、まいさんとぼけとつっこみを交わしつつ、アテレコしている。ちなみにたきがは家の血筋は東北人と関東人と北陸人だそーなので(じじばばまで)関西人の血は入ってないと思う。まぁ、家系図なんてものもありまへんし、どこでもいいです。

 今日もまいさんはお散歩をし、うちの裏の毛布に登り、落ちそうになっていたのでたきがはがきゃっちしたところ、うちの中にいたく興味を示しているようなのでうちにお戻りしてもらったところ、まいさん、何を思ったか、巣穴の入り口を ふさいでしまった。
 で、そのことを忘れっぽいはむこさん、忘れてしまったらしく、うちの入り口を探してか、「ないわ、ないわ、あたちんちどこだったかちら」と床材をひっかきまくる。

 まいちん、さっき、入り口ふさいだよ。そこだよ、まいちんち。

 ちがうわ。あたち、そんなことちてないわ。ここ、あたちんちじゃないもん。

 と、一度は巣穴の入り口に頭を突っ込んだが、まいさん、外れたのか、また、探してるふう。

 ないなー。あたちんち、どこいったのかなー。たきがは、あたちんち、また、こわちたんじゃないの?

 や、やだなぁ、そんなことしてないよ(明日、小掃除か大掃除やるつもりだけど、小掃除だったら、まいさんちに手を出したら、また恨まれそうだなぁ)。まいちん、さっき、確かに隠したよ。

 そんなことちてないもん。あたち、そんなことちないもん。

 と、また巣穴の入り口にさっきよりも深く頭を突っ込んだけど、まだ納得してないらしい。

 ないわ。あたちんち、なくなっちゃったわ。どこやったの?

 いや、だから、さっき、まいちんが頭突っ込んだところだってば。

 うそよー。ちがったもん。あたちんちじゃないもん。

 と、三度、頭を突っ込むまいさん。すると、今度はもとの巣穴が見つかったらしく、お戻りに。
で、寝る場合はまいさん、入り口を塞ぐので、今日のたきがはとのつき合いはおしまい。

 どうでもいいけどね、まいちん、その穴、まいちんのお尻にはちょっと狭いんじゃないかな。

3月4日 まいちんち

まいさんちの床材を寒さ対策に厚くしたら、まいさんが紙のうちを使わなくなり、誰に教えられたわけでもないのに野生であるような巣穴を掘り始めた。

 中が見えない。見たーい。内視鏡ほしいー

 と言うのも、別にまいさんをストーキングしようというのではなくて、今日、小掃除をするにあたり、まいさんのご飯の隠し場所がまったくわからなくなったからだったのだ。がび〜ん
 決して掃除するのが面倒になったからというわけでなく、まいさんが何ヶ月かかけて丹念に作ったであろう巣穴を壊すのは忍びないのだ。そこは確かにいままでもぶっ壊してきたんだけれど、いままでの巣とは規模が違う、まいちんちなのだ。
 でも、掃除はしたい。まいさんは最近、えん麦とそばのみをあんまり回収しなくなったので野菜を溜め込んでないか心配なのだ。でもそれがどこにあるのかわからんのだ。だから内視鏡というか、まいさんの巣穴をのぞけるアイテムが欲しいのだ。

 で、思ったんだけど、はむこさんちって週に1度とか、月に1度の大掃除がどの本読んでも、サイト見ても当たり前のように書いてあるわけ。どこのはむこさんも、まいさんみたく、床材掘って、巣穴にするような生活してないのかなー? たきがは、一応ハムスターのML入ってんだけど、1年ぐらい前に紙や木で巣穴を再現したうちを推奨してるサイトさんあったんだけど、でも、紙も木もうちみたいな木のチップもはむこさんの本当の生活からはほど遠いけど、プラスチック(これは本当は禁じ手だ)や木のうち、鳥の巣みたいなうちからは、巣穴という概念があるだけ、まだ、はむこさんの野生に近いはずなのだ。ただ、木はともかく、紙は牛乳パックでなんて書いてあったんで、牛乳パックの臭いが果たしてはむこさんに悪影響ないのか、たきがは、すご〜く心配になったのと、まいさんは木のうちだと「怪我したかも疑惑」があったんで、どっちも使いたくなかったのと、まいさんが2年目に入ってて、はむこさんの寿命は2年て読んだんで(これも最近怪しいと思うんだが)、余生のあんまりないまいさんの環境を激変させるのはどうかと思ってやめたのだった。まいさんは余生どころか、たぶん、3年目の誕生日を無事に迎えられるんじゃと思ってるぐらいなんだが。
 で、何が言いたいのかというと、はむこさんの土に掘ってる巣穴ってどれぐらいの頻度で掃除するのかなー? 掃除掃除って、月でも週でもはむこさんの習慣には関係ない、人間側の暦の問題なわけじゃないか。そんなものがはむこさんのサイクルに合ってるかと言われれば、自信持って合ってるという人は稀だろうと思うのだ。ただ、目安として、わかりやすく暦に合わせたってだけだと思うのだ。
 だとしたら、はむこさんの巣穴ははむこさんが掃除して、ごみは片づけるのかなー? それとも、土だから、ごみがたまった巣穴は埋めるか使わなくなるかしちゃって、自然に返るのかなー? そうなるとうちは巣穴といってもしょせんは衣装ケースの中だから、自然に返りっこないし、腐っちゃうから、巣穴をぶっ壊してでも腐る前に取り除くべきなんだろうか?

 まいさんは衣装ケースという、ふつう、ハムスター用として売ってるかごやケースよりも広いうちに住んでるけど、それでも本来のはむこさんの生活圏よりも遙かに狭いうちだ。毎日30分くらい、6畳間を散歩するけど、それだって本来の活動圏よりずっと狭いと思う。
 人間の都合で狭いうちに閉じ込めて飼われてるはむこさんにとって何がいちばんいい生活なのか。どうしたら少しでも快適に暮らしてもらえるのか。はむこさん3年生のたきがはは今日も悩むのだ。

 あ、ついでに。「はむすたー倶楽部」にハムスターは味覚がないなんて記述ありましたけどね、たきがはもその漫画の作者さんと同意見で「ないわけないじゃん!」と声を大にして言いたいっすね。言った奴、はむこさん飼ったことねぇだろ? 馬鹿じゃねぇの? 味覚がないなら、何ではむこさんに好き嫌いあるんだよッ! まいさんが3日目になると大好きなブロッコリーでも飽きるのは何でだよッ! わかってねぇなぁ。味覚があるからに決まってるじゃねぇの。でなかったら、まいさんはいまごろペレット食ってるよッ! ひま種食うよッ! どっちも食わねぇんだよッ! そうでなくたってはむこさんの飼い方って市販書は疑問符多いんだから、馬鹿なこと言うなっつーの。

3月9日 私がおばはんになっても

たきがは、実は方向感覚には密かな、根拠のない自信がある。単に看板とか標識を見逃してないだけだと思うのだが、初めての町とか、初めての国とか行っても、ほとんど迷子になった記憶がないのである。特に電車の乗り換えとか不自由したことないのである。

 しかし、10年ぶりの原宿、帰りに新宿寄ってペットショップのぞこうと思って山手線に飛び込んだたきがはは、行く先を確認しなかった。山手線は「まーるい緑の山手線♪」で有名な環状線で、時計回りと反時計回りの2本が並行して走っとる。だから、乗れば、たとえ間違った線に乗ってもそのうちに目的地に着くのだが、1周1時間ぐらいか、たぶん、もっとかかる。
 たきがはは、あろうことか、反対方向の線に乗ってしまい、4駅ぐらいそのことに気づかず、かれこれ20分くらい往復で無駄にした。原宿から新宿まで2駅なんだからよぉ、気づけよ、わし。ということも忘れていたのである。
 原宿も10年ぶりだったが(別に昔、原宿で遊んでたわけではないよ)、新宿も何ヶ月ぶりだった。新宿というのは知る人ぞ知る、乗り換えの不便さ、わかりにくさではおそらく日本一な駅で、さらに乗降客も確か、日本一多い、無茶苦茶な駅である。JRと私鉄、地下鉄が何本も乗り入れてる上に、駅の上にデパートが建ってて、デパートの中というのは方向がつかみにくいもので、どっち行ったら、乗りたい線に乗れるのかわかりにくいんである。つーか、慣れないと確実にわからんのである。地下に潜るとJRがどかんとあって(ホームが10本以上ある)そこから東口に行けば地下鉄、西口に行けば私鉄、という方向がわかるので、何とかなるようになったが、地上に上がると、さて、東口から西口にはどうやって行けばよいのだらう、と一転して迷子になるのである。
 しかし、毎週の映画通いでようやく慣れたと思った新宿圏は、通わなくなって数年、もうたきがはの行動圏内ではなくなっていたのである。

 しかも、目的のペットショップにはまいちん御用達のチーズもなく、煮干しもなく(ナッツと一緒のは売ってたが、まいちんはナッツ好きじゃないのだ)、はむこの様子をのぞいたら、まだ半年のくせにまいちんより丸かった…。で、でぶはむ?
 帰ってきて、まいさんの体重を量ったら、変わらず36グラム。やっぱり、前に比べて尻が重いと思う。でも、まいちん、あんなに丸くない。プディング(黄色っぽい毛皮のジャンガリアン。スノーホワイトとかブルーサファイアとか、名前つけた人はすごくドリーマーだと思う。でも、ゴールデンのキンクマという名称はなんか可愛い)は太りやすいと聞いていたが、ここまで丸いとはなぁ。雄かなぁ。ショップだとご飯偏るのかもしれないなぁ。でも、半年だから、ぼちぼちあの子たちの運命はわからんのかもなぁ。

 ついでに本屋に寄ったが、「ハムスター学」の本てないなぁ。生物の専門店じゃないから、置いてないのか、単にそういう本がないのか。でも、猫とか犬だったらありそうだけど、ハムスターって専門的に勉強する人っていないのかしら?
 で、結局、本を3冊買って帰った。「劇画ヒットラー(水木しげる著)」「原爆についての本」「獅子が森に降る雨」どういうラインナップだ、ぢぶん。

3月10日 まいさんの細腕繁盛記

まいさん部屋に置いてある本のうち、しおりがついているのは「ホロコースト大事典」だけである。まいさんが散歩しているので目を離すわけにいかず、本などのんびり読んでられなくなり、半分くらいのところで止まってるのだが、その開きっぱなしになった本からちょろりんとしおりが出ていたわけだ。
 まいさんは前にも「石牟礼道子全集」のしおりを気にして、延々と格闘しておったが、あの時は噛み切れなかった。
 しかし、「ホロコースト大事典」のしおりは噛み切っちゃったんすよ、奥さん! たきがは的にはどっちのしおりが丈夫だとか、いい布なのか全然わからんのだが、何しろ「ホロコースト大事典」のしおりはまいさんがあっという間に噛み切れる代物だったのだ。
 だが、まいさんのしおりにかける情熱はこんなものでは終わらなかった。それが3日前。前置き長いね。

 今日も元気に散歩していたまいさん。ふと、「ホロコースト大事典」のしおりに目を留めると、俄然、そいつを引っ張り、噛みきり始めたではないか!

 うわぁー、まいちん、何、始めたん?

 いやなの、あたち、このちょろりんと出てるのが気に入らないの、あたち、これを噛みきるの、ほら、すぐに噛み切れるわよ。

 ひええええー

 とまいさんが思ったかどうかはともかく、数十センチのしおりを見事噛みきったまいさん、そのまま、するするとしおりをお口にしまい込み、さらに噛みきり残しを見つけるとふたたびアターック! とうとう「ホロコースト大事典」からはしおりのしの字も消えるほど、見事に消滅しきったのであった。

 その後、しおりをうちに持って帰ったまいさんが、さて、それを巣材にしたのか、もずのはやにえよろしくしまい込んだままなのかは不明。

 まいさんも時々、何か、目の敵のようにかみつくんだよなぁ。原因がわかりまへん。

3月13日 寝た子を起こすな

昨日も今日も、まいさん、うちから出てこず、ご飯を食べにも出てこず、散歩なし。ごはんはちゃんと食べてるんだけど、鼻先だけのおつき合いとは寂しい限り。

 まいちゃ〜ん、そんなに眠いのか〜い?
 具合が悪いんじゃないよね〜?

 昨日のブロッコリーと豆腐の減り具合から鑑みるに食欲は普通にあるようだ。単に眠いだけなのかなぁ。最近、毎日、散歩に行くのが当たり前だと思ってたからなぁ。

 元気な全身図を見るまではちと心配なり。
 それでも鼻先だけ起きてくるあたり、まいさんは義理堅いはむこさんであるな。

3月14日 あるっこう〜あるっこう〜あたちは元気〜♪

3日ぶりにお散歩まいさん。その走りっぷりや、外見や、毛並みや食欲などなどから判断するにやはり、どこか悪いというわけではなさそう。良かった良かった。

3月18日 まいさんはうちの登りたがーる

以前、カーテンのてっぺんまで登った時よりも体重が増え、腕力も衰えたであろうに、まいさんはカーテン登りたい熱が相変わらず冷めない。どーすんだ、カーテンなんか登ってどうするっていうんだ?というたきがはの意見も聞き入れず、まいさんは今日もカーテンに登ろうとし、20センチくらいで力尽きた。それも何回も。まいさんはあきらめの悪い、もとい、頑固なはむこさんなんである。
 で、たきがはにも当然、登ってきたがるのだが、あいにくとたきがは愛用の半纏はまいさんの爪がひっかかりにくい素材なのさ。でも登る。ちょっとしたしわとか足がかりにぐいぐい登る。肩まで登ると首の後ろまわって、でもたいていは背中から降りようとするので、そのまま滑り落ちることが多い。最近は背中から落ちたりもしている。

 うーむ。まいさんてこうして見てるとあちこちから落ちたりしてるが(たきがはの膝から落ちたこともある。正座してたから高かったのだ)骨折って1回も見たことないんだよなぁ。50センチくらいのところから落ちた時も全然平気だったし、足から落ちても背中から落ちても平気だし。
 はむこさんの骨折って、何でするのかなぁ? まいさんがたまたま強運なのか、強健なのか? 怪我するはむこさんがよほど劣悪な環境にいるのか? そもそも落ちたぐらいでははむこさんは骨折などしないのかもしれないとすると、じゃ、何ではむこさんは骨折するのか?
 獣医さんのところではむこさんが診療台から飛び出し、骨折、その怪我がもとで亡くなったという話もネットで読んだけど、あの子は確か、ゴールデンだったから、単純に比較できんし、「象の時間ネズミの時間」て本に、体重100gまでなら、空気抵抗がかかるので、高いところから落ちても死なないとか書いてあったと思うけど、まいさんは36gだしな。でも実際にそうか実験するわけにゃいかんしな。
 ジャンガリアンの骨折というと、回し車に足を挟んでというのは聞いたことあるけど、うちの回し車はそんな心配は、よほどまいさんが狭いところに入りたがらなければないはずだし。
  よーわからんけど、まいさんは今日も登っていくのだ。

3月19日 まいさんがうちに帰る時

まいさんの散歩は基本的にたきがはは見てるだけで、金網とかカーテンよじ登ったりしない限り、手は出さない。金網によじ登ってる時はどうやら毛布に興味があるようなのと、なにしろはむこさんは登るのは上手でも降りるのはどへたで、まいさんもその例に漏れないので途中で止めてもずり落ちるまいさんをキャッチするのである。
 しかし、すっかり外で寝なくなったまいさんは、そのうちに眠くなり、腹も減り、たぶん、お○っこもしたくなり、うちに帰りたくなると思うのだが、そのタイミングを読むのがすごく難しい。今日などは都合3回、まいさんにうちに帰ってもらい、また散歩、としたので、まいさんが「おうちに帰りたいの」とアピールするのを読み取らなければいけないのであるが、ほんに難しい。
 ふだんは見向きもしないたきがはの側に来て、登るでなく、潜るでなく、そわそわ落ち着かない時はどうやらおなかが空いて、うちに帰りたい、ようだ。しかし、まいさんがそわそわ、というのを元気に遊んでいるのとどう区別するのか、どうも行ったり来たりしてる時は百発百中のようなのだが、いつもそわそわ、しないのだ。
 金網に登って、毛布に用があるわけでもないのに、うろうろ、というのはあんまり関係ないらしい。
 逆に、じゃあ、まだ「散歩したいの」とまいさんが訴えているのはどうするかと言うと、うちにひとまず帰ってもらって、まいさんがいつまでも寝ないし、ご飯食べるでないし、回し車を廻してる時は、ちょっと怪しい。でも、その時にたきがはの手に乗ってきたり、袖口から入りたがってないと、どうやら散歩の時間は終わってるらしい。
 また、まいさんが「今日は眠いから散歩しないの」と言ってる時は、巣穴から出てくることはないので、これはそんなに難しくない。たきがはがまいさんの鼻に指近づけても、ふんふんにおいを嗅いで、ちょっとなめて、それ以上出てくることはあんまりないからだ。でも、そこでたきがはがいつもの仕事(ご飯を出し、水を換え、トイレを洗い、タオルを濡らす)をしているあいだに、まいさんの目がぱっちり覚めて、「やっぱり散歩行きたいの」となることもあるので油断は禁物。ともかく、たきがはがいるあいだにまいさんが出てこなかったら、「今日は散歩しないの」と言ってるのは間違いないようだ。
 ちなみにまいさんが巣穴に鼻先も出してこず、起きてるのか寝てるのかわからない時に、ちりちりという音がしたら、まいさんは起きていて、たぶん、散歩に行く。ちりちりという音をどっから出してるのかわからないけど、音もしない時はまいさんは完全に寝ているのである。ちりちりという音がしてたら、まいさんはたとえ、鼻先が見えなくても、床材が動いてなくても(巣穴になってるが、まいさんの動きにつられて動く。たぶん、狭いから)まいさんは起きている。

 まいさんとのつき合いもかれこれ2年以上経つが、まだまだわからないことの方が多いお嬢さんであるな。

3月26日 大掃除決行

まいさんの快適そうな巣穴ライフをむざむざ崩すのも忍びなく、ずーっと放っておいて2ヶ月以上が経過した。たきがはとしては「2ヶ月に1度」の期限より、まいさんの快適さを取りたいのでずーっと生ぬるく見守る所存であったのだが。

 かいいの

 おなか、かいいの

 どうも、まいさんが最近、頻繁に腹をかいていなさる。それは真剣にかいていなさる。毎日かいていなさる。
 まいさんちはポプラチップの床材に掘られた巣穴だ。当然、はむこさん本来の地面に掘られた巣穴とは材質も違うし、何より、自然ならば、バクテリアさんとかに分解され、土に還るであろうもろもろの不要物が決して消化されない。
 まさか、ダニでも発生したのではなかろうか?

 大昔、たきがははまいさんちに1匹だけ虫を見つけてつぶした。古本とかにいそうな小さな虫だった。ああいうのがまいさんちの床材、しかも当然、う○ちやお○っこや、溜め込んだご飯もあるであろう。さらにまいさんちは15度未満に落ちたことのない暖房完備。細菌とか虫とか発生条件はそろっている。湿気だって、まいさんがトイレにしていれば、当然、逃げ出すことなく溜まる。

 かくして、本日、まいさんが散歩しているのを横目で眺めつつ、たきがは、まいさんちを大掃除。衣装ケースの引っ越しときたもんだ。
 しかし、そんなことで納得するまいさんではない。ご飯食べて、本当ならば、慣れた巣穴でお休みできるはずなのに、その巣穴がなく、うちの中をうろうろ、回し車をぐるぐる。

 たきがはなぁ、まいさんに「ごめん」って言わないことにしたんだ。まいさんに「ご飯が遅れてごめん」「掃除してごめん」って言ってばかりいたら、きっと、まいさんが亡くなった時、きっと後悔だらけで何もできなくなっちゃいそうだから。まいさんがうちに来て、わしら、運命の出逢いをはたして、まいさんが、いろいろあって、なれてきてくれて、まいさんの最期を看取る覚悟はとうにできてるつもりなので、その時に反省と後悔に塗りつぶされるんでなく、まいさんに「ありがとう」って、「うちの子になってくれてありがとう」「楽しい思い出をいっぱいありがとう」って言いたいから、「ごめん」って言わないことにしたんだ。
 でも、今日は「ごめん」って言う。まいさんが丹誠込めて作ったうちをぶっ壊したこと、「ごめん」てしか言えない。だけど、何かあってからじゃ遅いし、その時にもっと後悔したくないから、それしか言えない。

3月28日 まいさんはうちのかじりたがーる

かつてのまいさんはたきがはに慣れておらず、手乗りのはむこさんでなかった時期もあったので、かじるはむこさんであった。流血沙汰はしょっちゅうで、まいさんの歯の鋭さには泣かされたものだ。そんな衝突を乗り越えたいまでは、まいさんは甘噛みはするけど、本気で噛むことはほとんどないはむこさんになった。
 はずだった。

 気に入らないの。この毛玉、あたち、嫌いなの。

 まいさんがどうやら毛玉だけを囓り始めたらしい、と気づいた時点で用心するべきであった。セーターの毛玉を囓るぐらいなら良かったが、たきがはの履いていた靴下には毛玉ちゃんがついていた。囓りながら、だんだんヒートアップするのか、まいさんはだんだん本気モードに突入し、動きも激しくなる。

 いて!

 鋭い歯がたきがはの足に刺さった。毛玉を一生懸命囓っていたまいさんは、勢い余って、たきがはの足も囓り始めたのだ。

 ま、まいちゃん、痛い、痛いよ!

 急いでまいさんを引き離そうとしたが、歯が靴下に引っかかる。
 後で見たら、足の脇が、数ミリほど出血しておった。

 まいさん部屋に入る時は、靴下は決して履くまいと誓ったたきがはだった。
 その後のまいさんのトレンドは絨毯とクッション。勢いつきすぎて身体が撥ねてまちた。

 まいちん、おちつけ。


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